マンションを売却する際、どのタイミングで売ればよいのか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
できるだけ高く売却したいというのが本音ですよね。
そこで今回は、マンションを売却するタイミングについて、築年数別に解説していきます。
マンションの売却を検討されているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
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マンションの売却を考える際、大事なのは価格相場を知ることです。
できるだけ高く売りたいからといって、相場よりはるかに高い価格に設定してしまうと、いつまでたっても売却することができなくなります。
最初に、マンションの価格相場についての動向や、エリア別の平均価格についてチェックしていきましょう。
マンションの価格相場は上昇している
国土交通省のデータによると、マンションのか価格は2010年から上昇傾向にあります。
マンションの売却をお考えの方は、今が売るタイミングといっても良いでしょう。
しかし、全国平均では上昇が続いているものの、エリア別ではどのような傾向があるのでしょうか。
エリア別のマンション価格相場
国土交通省が公表している「不動産取引価格情報検索」による、2020年の地域別の平均売却価格は以下のとおりです。
●北海道:1,571万円
●東京都:3,752万円
●神奈川県:2,623万円
●千葉県:2,087万円
●埼玉県:2,130万円
●愛知県:2,022万円
●大阪府:2,260万円
●福岡県:1,696万円
以上の平均売却価格を見ると、東京都は首都圏のなかでも1,000万円以上高く、東京都から離れるほどに平均売却価格が下がっていることがわかるでしょう。
とはいえ、上記のエリアのなかでも、立地の良い都心部は平均売却価格が高くなります。
価格相場を調べる際に確認しておくこと
上記の数値はあくまで平均売却価格となります。
実際の相場を知るためには、いくつか確認すべきことがありますので、チェックしていきましょう。
マンションの基本情報を確認する
まずは、売却したいマンションの基本情報を確認しましょう。
マンションの売却では以下の項目が重要ポイントとなります。
●所在地
●アクセス情報や周辺の環境
●築年数
●構造
●建物の階数や総戸数
●所在階
●向き(主にリビングの窓の向き)
●面積
●設備
実際、不査定を依頼する際も、上記の情報が必要となりますので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
単価で評価する
先ほどご紹介した、エリア別の価格相場は、全ての間取りの平均となります。
売却したいマンションの相場を知るには、単価を知ることが重要です。
たとえば、平均単価が88万円/㎡とすると、80㎡のマンションと100㎡のマンションでは大きく違ってきます。
より売却価格に近い相場を知るためには、単価を確認して算出することが重要です。
築10年前後のマンションを売却する際の状況や特徴について
マンションの売却価格は築年数に大きく影響されます。
とくに、日本は新築信仰が高いので、築年数が新しいほど売却価格が高くなる傾向があるのです。
実際、マンションが建てられてから10年前後までは比較的高い価格で売却することができます。
売却による利益を得たい場合は、築10年以内に売却することがおすすめです。
それでは、築10年以下のマンションについてより細かく分けて見ていきましょう。
築5年以内のマンション
築5年以内のマンションは、設備や間取りに関しても新築に近い条件といえます。
立地によっては、新築と変わらない価格で売却することも可能なのです。
しかし、築5年以下のマンションが市場に出回ることはあまり多いとはいえません。
そのため、掘り出し物件ともいえますので、相場より高く売却できる可能性もあります。
しかし、住宅ローンを組んで購入した場合は、築5年以下ですと売却価格よりローン残高が高いオーバーローンである可能性があります。
高く売却できたとしても結果的にマイナスになる可能性もありますので、ローン残高とのバランスを考える必要があるでしょう。
築10年前後のマンション
築10年前後のマンションは、比較的新しく、価格も新築時の価格よりは下がるため、人気が高いのが特徴です。
築10年前後のマンションは、築5年以内のマンションと比較すると市場に出回る数も多くなってきます。
そのため価格競争が激しくなりますので、相場より高い価格を設定してしまうと買い手がつかなくなるという特徴もあるのです。
築15年前後のマンション
築10年前後のマンションと同様、人気があり市場に出回る数も多くなります。
築15年前後のマンションは、大規模修繕工事がおこなわれる時期というのが特徴です。
大規模修繕工事がおこなわれたあとのほうが高く売却できますので、大規模修繕工事の時期が確定している場合は、工事後に売却することをおすすめします。
築20年前後のマンションを売却する際の状況や特徴について
マンションの市場価格が変わってくるのは、築20年前後といわれています。
築10年までは、売却価格はゆるやかに下落しますが、築20年を越えると下落幅が大きくなります。
築20年を過ぎたあたりから、新築時の半値以下になってしまうのです。
しかし、近年の傾向として、中古マンションを購入してリノベーションをおこなう方が増えています。
具体的に築年数別に分けて傾向や特徴を見ていきましょう。
築20年前後
リノベーション目的で購入する場合は、リノベーション費用がかかりますので、価格が下落しはじめる築20年からのマンションを選ぶ方が多いのです。
そのため、築20年のマンションはまだまだ需要があるといえます。
また、リノベーションを目的としない買い手にとっては、設備面が重要となります。
築20年前後のマンションは、新築当時の設備のままだと古く感じて、買い手がつかないケースもあるのです。
なかなか買い手がつかない場合は、設備を交換するなどの対策も有効となるでしょう。
そして、現在では当たり前の設備でも築年数が古いと設置されていない可能性もあります。
たとえば、カメラ付きインターホンや、食器洗い乾燥機、浴室乾燥機を新たに設置するだけでも売却しやすくなるのです。
築30年前後
築30年前後となると、築古マンションと呼ばれるようになります。
築30年前後のマンションの特徴は価格が安いということです。
新築や築浅マンションは高くて買うことができない方や、安く買ってリノベーションする方などに需要があります。
また、ローンを組みたくない方にとって現金で支払えるような価格のマンションは需要があるでしょう。
短期で返済したいという方も同様です。
とはいえ、築30年前後のマンションは、築浅物件と比較すると売却までに時間がかかる場合もあります。
とくに立地があまり良くないマンションは売却するのが難しくなるでしょう。
その際は、不動産買取という方法も視野に入れてみてください。
相場と比較すると売却価格は下がりますが、スピーディに現金化できるという面ではメリットがあるのです。
また、築年数が古いマンションは、耐震性の問題が懸念されます。
住宅ローン控除を受けるためには、新耐震基準で建てられているか、耐震基準適合証明書を取得していることが条件です。
築年数の古いマンションを売却する際は、耐震性について確認しておくことが重要となります。
まとめ
今回は、マンションを売却するタイミングとして築年数別に解説しました。
築年数によって売却価格が大きく左右されます。
どのタイミングで売るのがベストなのかしっかり確認してから売却しましょう。
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