人間が生活をしていくうえで、電気は欠かせないライフラインの1つです。
最近はとくに、便利なキッチン家電やオーディオ機器なども多種多彩で電力を使う頻度やシーンも多くなっていますよね。
最新の電化製品は暮らしに彩りを添えてくれますが、マンション住まいでさまざまな機器を導入するとなると、電気の契約アンペア数が気になるところです。
逆に家にいる時間が少ないなど、電化製品をあまり使わない方なら、電気の契約アンペア数を減らしたほうが良い場合もあります。
そこで今回は、主にこれからマンションを購入しようとお考えの方に向け、そもそもアンペア数とは何か、アンペア数を確認する方法や変更方法、アンペア数の選び方について解説します。
さらに選ぶときの注意点などもあわせてご紹介しますので、マンション購入前にぜひチェックしてみてください。
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冒頭でも触れたとおり、電気の契約アンペア数は生活スタイルによって変わってきます。
ここではそもそもアンペア数とはなにかという基礎知識と、マンションの契約アンペア数を確認する方法を見てみましょう。
電気のアンペアとは?
アンペア(A)とは、電気の流れる量(電流)を表す電気の単位です。
日本の一般家庭でのアンペア数は以下の計算式で算出できます。
消費電力(W)÷電圧(100V)
電気のアンペア数は電力会社との契約時に選択するもので、人それぞれ、どれくらいの量の電気が必要かによって変わってきます。
たとえばドライヤーと電子レンジを同時に使うとブレーカーが落ちるといった現象は、アンペア数の不足から起こるものなので、契約アンペア数の変更が必須となります。
そうした現象は暮らしの快適度を下げる原因にもなるため、契約アンペア数を把握して対処すれば、暮らしの質の向上にもつながるでしょう。
一般的な契約アンペア数としては、世帯人数が1つの目安となります。
世帯人数による契約アンペア数の目安
●単身世帯:10Aから20A
●ご夫婦など二人世帯:30A
●3人から4人くらいの一般的なファミリー世帯:40A
●大人数のファミリー世帯:50A
●二世帯住宅などのさらに大人数のファミリー世帯:60A
●オール電化を採用している世帯:60A以上
契約アンペア数の確認方法
上記のように、アンペア数は世帯人数や使う電気の量によって変わってくるため、マンションを購入する際は契約アンペア数の確認も大切です。
マンションの契約アンペア数を確認する方法としては、以下のようなものがあります。
確認方法1.分電盤を見る
マンションの契約アンペア数は室内にある分電盤を見ることで確認できます。
アンペア数はブレーカーの色と数字で表され、ひと目で契約アンペア数がわかるようになっています。
ブレーカーの色は電力会社によって違いますが、必ず数字でも書かれているので、そちらでしっかり確認しましょう。
ただしスマートメーターを使用しているマンションでは、ブレーカーが取り付けられていない場合もあります。
確認方法2.検針票や請求書を見る
マンションを購入後なら、毎月、電力会社から届く「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」や請求書でも契約アンペア数を確認できます。
契約アンペアが不明な場合は、ぜひ一度、確認してみましょう。
マンションで契約アンペア数を変更する方法
購入したマンションの契約アンペア数を確認し、もしも変更する必要がある場合に備えて、契約アンペア数の変更方法を見てみましょう。
電力会社に変更を依頼する
マンションの契約アンペア数の変更は、契約している電力会社に依頼します。
契約アンペア数の変更の連絡時には「お客さま番号」がわかるとスムーズなので、検針票や請求書を手もとに用意しておくと良いでしょう。
またWebサイトのマイページなどからも問い合わせできる場合があるので、電力会社に登録している方は、そちらを利用するのもおすすめです。
契約アンペア数変更にともなうブレーカーの取り替え工事は基本的に無料ですが、契約は1年単位となり、1度変更したら1年間は再変更できないので慎重におこないましょう。
契約アンペア数を変更すると基本料金も変わる
上記のような方法でマンションの契約アンペア数を変更すると、電気の基本料金も変わってきます。
契約アンペア数によって電気料金はどれくらい変わるのかもしっかり把握しておきましょう。
地域によって金額の詳細は変わってきますが、東京電力の場合、アンペア別の基本契約料金は以下のようになっています。
契約アンペア数による基本料金(東京電力の場合・2021年12月時点)
●10A:286円
●15A:429円
●20A:572円
●30A:858円
●40A:1,144円
●50A:1,430円
●60A:1,716円
契約アンペア数が多くなるほど基本料金も高くなるので、変更する際には後ほど解説する選び方を参考に、適切なアンペア数を割り出すことが大切です。
「せっかくのマンション暮らしでブレーカーが落ちるのはイヤだから、できるだけ契約アンペア数を増やしておこう」と考える方もいるかもしれませんが、契約アンペア数を必要以上に多く設定すれば、それだけ基本料金がかさんでしまうので要注意です。
マンションで必要な契約アンペア数の選び方と注意点
最後に、快適なマンション暮らしを送るため、知っておきたい契約アンペア数の選び方と注意点をまとめてみましょう。
契約アンペア数の選び方と注意点1.世帯人数やライフスタイルに合わせる
前述したとおり、世帯人数によって適切な契約アンペア数は変わってきます。
そのほか、同時に使う電力の量によっても変わってくるため、世帯人数が多くてもそれぞれ生活時間が異なり、電化製品の使用時間もまちまちであれば、とくに契約アンペア数を上げる必要はないかもしれません。
契約アンペア数の選び方と注意点2.1年でもっとも電力を使う月を基準にする
アンペア数の契約は1年単位となるため、選び方としては1年でもっとも電力を使う月を基準にするのが定石です。
一般的には暖房を使う冬がもっとも電気を消費するといわれていますが、南向きで日当たりの良いマンションなら、逆に夏の冷房のほうが電力を使う可能性もあるでしょう。
こちらも契約アンペア数の目安を参考にながら、自分の1年間のライフスタイルから消費電力を割り出して選ぶことが重要です。
契約アンペア数の選び方と注意点3.オール電化のマンションでは多めに設定
マンションがオール電化仕様だったり、IHクッキングヒーターを採用していたりする場合は、おのずと契約アンペア数も多めに設定することになります。
契約アンペア数を多めに変更すれば毎月の電気料金も高くなりますが、快適な暮らしのためにはマンションの仕様に合わせたアンペア数を確保する必要があるでしょう。
まとめ
今回はマンション購入をご検討中の方に向け、暮らしの快適度を左右する契約アンペア数について解説しました。
世帯人数によるアンペア数の目安はありますが、電気の使用量は世帯ごとに違いがあるため必要なアンペア数も変わってきます。
ご紹介した確認方法や契約アンペア数の選び方からご自身に最適な契約を見極め、もしも契約アンペアが「足りない」または「多すぎる」といった場合は、変更を検討してみてください。
契約アンペア数の変更は快適な暮らしに貢献するだけでなく、場合によっては電気料金の節約にもつながるかもしれませんよ。
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