マンションの水道がにおう、と感じたら、まずはその原因を探っていきましょう。
水道がにおうときは、水道水がにおう場合と、排水口からにおいが出ている場合の2種類があり、それぞれ原因と対処法が違います。
この記事ではそれぞれのケースについての原因を明らかにし、対処法と注意点まで解説します。
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毎日使う水道からにおいがすると不快で、家での暮らしにもストレスを感じてしまいますよね。
まずはマンションの水道がにおう原因を大きく2つに分けて解説します。
水道水がにおう場合
水回りににおいが発生しているのではなく、水道水がにおうという場合は、マンション管理の問題で起きていることも多いです。
マンションで使う水道水は、貯水槽に一時的に貯められた水を各戸に給水していることがあります。
最近では水を貯めることがない、「直結給水方式」などが採用されていることがありますが、ある程度の築年数の経過したマンションでは、まだ貯水槽が使われていることも多いです。
貯水槽は定期的にしっかりとした点検や清掃が必要な設備です。
管理を怠ったまま年数が経つと、貯水槽自体が劣化し、水が濁り、貯水槽内部にサビや藻が発生することもあり、そこから給水される水道水にも問題が生じます。
貯水槽を利用しているマンションでは、災害で断水が起きたときでも、しばらく水が使えるという利点もあります。
必ずしも貯水槽を利用していることが悪いわけではありません。
貯水槽を利用しているマンションでは、適切な管理がされているかを確認することが大切です。
また、地域によって水道の水質環境などが異なるため、引っ越してから「水道水がにおう」と感じたのであれば、その地域の水のせいかもしれません。
また、水源付近で藻が異常発生している場合や、水道工事によってにおいが発生している場合もあります。
排水口がにおう場合
水道水自体には問題がなく、排水口からにおいがする場合は、まずは排水口の汚れを確認してみましょう。
排水口に汚れが付いていると悪臭が発生します。
汚れがなくてもにおう場合は、排水トラップが原因であることが多いです。
排水トラップとは、排水管の途中に、あえて水がたまるように設けられた場所のことです。
この排水トラップにより溜められた水(封水)があることで、下水からのにおいを防ぐことができます。
排水管がS字に曲がっているところや、トイレに水がたまっているところが目に見えて分かりやすいトラップです。
このトラップ内の封水が少なくなっていると、下水のにおいが部屋にまで上がって来るため、排水口からにおいがする原因となります。
マンションの水道がにおうときの対処法
水道がにおうときにはいくつかの原因が考えられますので、それぞれについての対処法をお伝えします。
水道水がにおうときの対処法
水道水のにおいの原因が貯水槽だった場合は管理会社などに連絡して、点検をしてもらうしかありません。
しかし水道水のにおいが地域的なものであるなら、浄水器を取り付けるなどが自分でできる解決策になります。
水源の藻などが原因でにおいがしても、健康上は問題ないよう管理されているのでご安心ください。
排水口がにおうときの対処法
水道水ではなく、排水口からのにおいが気になる場合は、それぞれの原因によって対処法は分かれます。
排水口の掃除をする
まずは排水口のごみ受けなど、外せる部分はすべて外して綺麗に掃除してみましょう。
汚れがひどい場合はキッチン用漂白剤などを利用すると効果が期待できます。
トラップを正しく取り付ける
最近のキッチンに取り付けられることが多い、おわん型の「ワントラップ」というものがあります。
掃除をした後など、このワントラップを正しく取り付けていないと、封水の量が減り、悪臭が発生します。
ワントラップが正しく取り付けられているか再度確認しましょう。
水を流す
旅行などで長期間家を留守にしていた後は、封水が蒸発して少なくなり、においが発生することがあります。
そんなときの対策としては、勢い良く水を2~3分間流すことで新しく封水を貯め、悪臭を防ぐことができます。
排水管の掃除をする
排水トラップの奥で油汚れやゴミ、髪の毛などがからまると、排水管のなかを水がうまく通らなくなり、悪臭が発生します。
排水トラップ内は手が届かないため、排水管専用の洗剤などを使って掃除するのがコツです。
排気口をチェックする
マンションでは上の階の方が水を流したとき、排水管内の空気も下に流れていきます。
そのときに排気口で空気の流れを調整できれば良いのですが、排気口がうまく機能していない場合、空気の流れによって下水の本管内が真空状態になることがあります。
それによりトラップ内の封水が吸い上げられ、封水の量が減ってしまうことがあります。
マンションの排気口がビニール袋などでふさがれてしまうこともあるため、もし封水の減りが早いと感じたら排気口を確認してみましょう。
マンションの水道のにおいに関する注意点
マンションの水道のにおいをふせぐために、前もって気を付けることと、どうしてもにおいが消えない場合の注意点をお伝えします。
油や髪の毛を流さない
下水のにおいは、油やごみ、髪の毛などのつまりによって起きることが多いです。
つまりを防ぐためには、調理で使った油はそのまま流さず、紙や布などで拭きとってから洗うようにすることがポイントです。
また、浴室や洗面所では髪の毛によってつまりが起きることが多いので、髪の毛をキャッチするネットなどを利用して、髪の毛を流さないように気を付けると良いですよ。
封水の蒸発を防ぐ
封水が減ることによって悪臭が発生するため、使わない水回り施設がある場合は、定期的に水をしっかり流すようにして、封水を保つようにしましょう。
また、旅行などで長期間家を空ける場合は、水をしっかり流した後に排水口にラップをしておくだけでも、封水の蒸発をある程度防ぐことができます。
家の気密性が高くなりすぎないようにする
排気口に問題がなくても、家の気密度が高い物件だと、換気扇を動かすだけで封水が上がってしまい、においが発生することもあります。
そんなときは部屋の窓を少し開けるなどして、気密度が高くなりすぎないよう注意しましょう。
換気してからにおいの発生源を探す
家のなかに下水のにおいが充満している場合、そのままでは発生源を特定するのは困難です。
一度部屋の窓を開け、換気をすると、においの元を探しやすくなります。
発生源が特定できたら、先ほどご紹介した対処法を試してみましょう。
すぐ解決しない場合は管理会社に相談する
一通りの対処法をおこなっても解決しない場合は、マンション全体的な問題か、もともとの施工に問題があった可能性もあります。
その場合はすぐに対策したほうが損傷も少なく、スムーズに解決できることになるので、早めに管理会社に相談することをおすすめします。
まとめ
マンションの水道がにおう場合の原因から対処法、また、注意点についてお伝えしました。
貯水槽や排水管の管理がずさんなマンションでは、給水や排水のトラブルが頻繁におこることもあるため、注意が必要です。
信頼できるマンションをお探しの場合は、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。
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