物件の購入を検討しながら間取り図を見ていると、3LDK以上のマンションのリビングに中和室があるのを見かけることも多いでしょう。
リビングと隣接していて、引き戸で区切られていることが多い中和室は、使い方がわからない、という声も聞くことがあります。
そこでこの記事では、中和室のある間取りの特徴から、おすすめの使い方と、中和室のメリットとデメリットをご紹介し、快適な暮らしのヒントとなる情報をお伝えします。
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まず中和室とサービスルームとの違いや、中和室の特徴についてご説明します。
サービスルームと中和室の違い
間取り図ではよく「S」や「サービスルーム」と書かれた部屋がありますが、こちらは正確には居室ではありません。
建築基準法では、居室は部屋の床面積の7分の1以上の大きさの窓がなければいけないなどの基準があるため、その基準を満たさない部屋は「居室」とは記載できません。
「納戸」と記載すると、ただの物置部屋かと思われてしまいがちなため、物置やクローゼットと区別するために「サービスルーム」という名称を使うことが多いです。
そうすると中和室もサービスルームのように聞こえますが、実は中和室に関しては「居室」の扱いになっていることが多いです。
隣接するリビング側の開口部を引き戸にして間接採光ができるようにするなどの条件を満たすことで建築基準法でも認められる「居室」となり、2LDKや3LDKのなかの部屋のひとつとしてカウントされます。
中和室のある間取りの特徴
窓がないことが多い
マンションの角部屋でない限り、中和室には窓がありません。
そのため、外からの採光はリビングからの光を取り入れることになります。
引き戸が使われていることが多い
居室として認定される基準を満たすためと、部屋の使い勝手向上のために、ほとんどの中和室では引き戸が使われています。
広く開けられる引き戸を使うことで、用途によって開けておいたり、閉めっぱなしにしたりと、臨機応変な対応が可能となります。
3LDK以上の田の字型の間取りに中和室が多い
田の字型の間取りとは、真ん中に廊下があり、キッチンや浴室を中央に挟んで、リビングと居室が「田」の字のように配置された間取りです。
シンプルな形にたくさんの居室を設けることができるので、マンションではもっとも一般的な造りと言えます。
ファミリー層など、区切られた部屋が多くほしいというニーズに応えた間取りとなっています。
リビングに中和室のある間取りのメリットとデメリット
中和室がある間取りに住むことのメリットとデメリットをお伝えします。
中和室のある間取りのメリット
開放感がある
中和室の引き戸を全開にしておくことで、広々とした開放感が味わえます。
戸を開けておけば中和室でもリビングの光を取り入れることができ、さらにはリビング側から見ても部屋が広くなったような感覚になります。
臨機応変に使える
中和室は引き戸になっているため、普段は全開にしておいて部屋を広々と使い、来客に見せたくないものがあるときや、集中したいときなどは戸を閉めてプライベートなスペースとして使えます。
そのときの状況に合わせて臨機応変に使えるのが中和室の良いところです。
畳に癒される
最近では和室のない物件も多いですが、素足で歩いたり、床に座ったりする機会が多いと畳の良さをより感じるでしょう。
和室のほうが落ち着いて集中できる、という方も多いので、使いやすい位置に和室があると重宝します。
中和室のある間取りのデメリット
窓がない
中和室では構造上窓がないため、閉め切ってしまうと暗くなり、風通しも悪くなります。
あえて暗くしたい部屋の場合や、そのほうが落ち着くという方にはデメリットには感じないかもしれませんが、風と光を取り入れたいとお考えの場合は窓がないことで不便を感じるでしょう。
エアコンが設置しにくい
エアコンを設置するためには、窓の外に室外機を置かなければいけません。
そのため、窓のない中和室ではエアコンを設置することができず、もし付けるとしたら大規模な工事が必要となります。
プライバシーが確保しにくい
中和室は引き戸であり、隣接するリビングとの間に壁がないことが多いです。
そのため、防音効果はほとんどなく、お互いの音が筒抜けになってしまい、中の様子もなんとなくわかってしまいます。
家族全員が使うリビングと距離的にも近く、扉も簡単に開けられることから、中和室でプライバシーを確保するのは難しいでしょう。
部屋が小さい
中和室はリビングの一角にあるため、部屋が狭いことがほとんどです。
多くは5~6畳程度の小さな造りのため、中和室の使い道は限られてきます。
リビングに中和室のある間取りの使い方
それでは中和室をどのように活用すれば良いのか、おすすめの使い方をご紹介します。
客間にする
中和室はそのときによって臨機応変に部屋の使い方を変えられるのがメリットですので、それを生かして客間として使うのはおすすめです。
来客用のスペースとして提供するには十分なスペースですし、来客もくつろげる空間となるでしょう。
子どもの遊び場にする
小さな子どものいるご家庭では遊び場として使っていることが多いです。
散らかりやすいおもちゃを中和室にまとめ、子どもが思いっきり遊べるスペースとして使います。
リビングと隣接しているため、親の目が届きやすく、親子ともに安心感が得られるのも良いですね。
さらに和室の場合はフローリングよりも衝撃を吸収してくれるため、転びやすい月齢の子どもがいても安心です。
寝室にする
中和室を寝室専用のスペースとして使います。
エアコンが設置できないという特徴はありますが、リビングに少し大きめの部屋に対応したエアコンを付ければ問題ありません。
極端に暑い季節でなければ、リビングのエアコンが効いている状態でそのまま寝られるので、改めて別のエアコンを起動させる必要がなく、節電にもなります。
ちょうど夫婦2人や、小さい子どもと一緒に寝るのにぴったりなスペースとなり、無駄に広すぎないのも寝室としてはメリットになります。
趣味の部屋にする
こだわりの趣味をお持ちの方は、中和室を趣味専用の部屋にするのもおすすめです。
趣味を突き詰めるほど、多くの道具やグッズが必要となるため、それを置く場所が問題となります。
閉め切ってしまえば外からの光も入らないため、むしろ集中できて良いと感じる方も多いでしょう。
他の方に見られたくない場合は閉めておき、反対にアピールしたい場合は開けておくなど、好みや状況に応じて部屋の状態も変えられます。
勉強部屋にする
最近は「リビング学習」という言葉もあるとおり、子どもが宿題や勉強をリビングですることが増えています。
ある程度のプライバシーは確保しつつ、見守られながら、必要に応じてすぐに質問もできる中和室は、子どもの勉強部屋にも最適です。
また、リビングは家族で食事やくつろぎの時間を過ごす場所とすることでメリハリも付きます。
中和室ではリビング学習と自室学習の良いところ取りができますよ。
まとめ
リビングと隣接した中和室のある間取りの特徴や、メリットとデメリット、おすすめの使い方をご紹介しました。
中和室は窓がなく、引き戸であるなど特徴的な作りのため、どのように活用するかをあらかじめ考えておくことが大切です。
中和室のある物件をお探しの場合は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
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