目次
中古マンションを購入した方は、リノベーションを検討することがあるかと思います。
リノベーションすること自体は良いのですが、注意点を把握しておかなければトラブルが発生するかもしれません。
そのため、中古マンションのリノベーションにおけるトラブルについて解説していきますので、参考にしてみてください。
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弊社へのお問い合わせはこちら中古マンションのリノベーションで起きやすい壁式構造のトラブル
まず、壁式構造におけるトラブルを解説します。
壁式構造
壁式構造とは、柱や梁を使わず、壁だけで重さを支えている構造です。
主に低層マンションなど、壁だけでも支えられる重さの物件に利用されている壁式構造です。
もちろん耐震性もしっかりある信頼性の高い構造ではありますが、この構造のデメリットとして、撤去できない壁があるという問題が発生してしまいます。
重さを支えている壁は撤去できないため、リノベーションで間取りを広くしようと思ったとしても広くできないなど、理想どおりにいかなくなる可能性があります。
壁を撤去しなくてもリノベーション
すべての壁が撤去できないという可能性は低いため、撤去できる壁だけ撤去して、うまく部屋の開放感を演出したリノベーションをおこなうことも可能です。
たとえば、撤去できる壁はすべてガラス壁にすることで、部屋と部屋は隔てつつ視界が広くなり開放感を得られます。
お風呂場などもガラス面にすることで開放的に入ることができリラックス感が増します。
壁が撤去できなくても工夫次第で間取りを変えたようなリノベーションが可能なので、試してみてください。
事前に把握しておく
また、購入前に壁式構造を確認しておくことで、トラブルを減らすこともできます。
事前にリノベーションのプランを決めておき、購入予定のマンションで可能かどうかを確認してから購入するというのが一番安全な方法なので、その方法を取るのも良いと思います。
購入前にリノベーションができるかが把握できると、購入の検討要素とすることもできるので、マンションの選び方にも幅が増えていきます。
中古マンションのリノベーションで起きやすい配管のトラブル
ここからは、配管におけるトラブルについてご説明します。
配管
リノベーションをしようと思っても、目に見えないところはスルーしがちです。
その点、配管についてはよく見落としてしまいトラブルに発展してしまうこともあります。
配管に修繕の必要などがある際は購入前に説明されるかと思いますが、ついつい忘れてしまうと水漏れが起きてしまったり危険です。
配管交換はおこなっておきましょう。
配管交換のタイミング
配管の交換をおこなう際は、リノベーションと同じタイミングにおこなっておきましょう。
住宅の状況によっては配管を整備するためにわざわざ壁や床を一度はがさなければならなかったりします。
そうなるとその分の費用もかかってしまうので、リノベーションで壁などをはがすときにまとめて点検もおこなってしまうほうが手っ取り早く、費用も抑えられます。
配管交換の費用
配管の交換費用は一般的に30万円程度と言われています。
交換単体ではそうですが、リノベーションと同時におこなっていくとさらに費用がかかる可能性があります。
見積もりを事前におこなっておき、予算を用意しておきましょう。
配管の修繕計画
配管は生活するうえで欠かせないものなので、多くのマンションでは修繕計画や、修繕履歴が残っているものです。
修繕履歴を確認することによって、最後にいつ修繕をおこなったのかが把握できます。
配管の寿命は種類によりますが、およそ15年から20年程度になっています。
そのため最後の修繕が12年などだった場合は、近いうちに修繕をしておいたほうが良いなど、判断の材料とすることができます。
ただ、物件によってはしっかりとした修繕計画がなかったり修繕履歴をみせてもらえない場合があるので、そうなるといつ修繕をすればいいかわからなくなります。
まだマンションの購入をしていない方なら、なるべく修繕の有無がしっかり把握できる物件を選びましょう。
管理状況をチェック
比較的新しいマンションでも住人や管理人の管理がずさんだと配管の寿命は目安よりも早まってしまいます。
逆に、住人や管理人の管理意識が高く、配管のチェックを頻繁におこなっているようであれば、配管もすぐに交換する必要はなく、長期的に利用できます。
物件の管理状況はリノベーションに直接影響を与えかねないので、しっかりとチェックをおこなっておきましょう。
中古マンションのリノベーションで起きやすい施工不良のトラブル
マンションによって、施行不良がある場合があるのでそれについても解説します。
施工不良
せっかく購入したマンションに施工不良があっては、リノベーションどころではありません。
たとえば、壁の材質が違ったり、明らかに建付けが悪かったりした場合は、すぐに工事をした会社に連絡をしましょう。
契約不適合責任
リノベーションをおこなううえで、契約書を書くことになるかと思います。
そこには、契約不適合責任を負うなど、工事をおこなった側に責任を問うことができる文言が書いてあることが多いです。
施工不良など、不備が発覚した際には、工事をした会社に契約不適合責任を問うことで、工事をやり直してもらうことができます。
ただ、再び工事をすることになると、またしばらくほかの宿に寝泊りをすることになるので、事前にどこに住むかは決めておきましょう。
事前対策
リノベーションといっても、工事をおこなうのは人間なので、施工不良などのミスが絶対に発生しないわけではありません。
そういった人為的なミスを防ぐためには、たまに工事状況を確認させてもらうことです。
実際に現地に赴くことができるならそれをしても良いですし、無理なら現場監督に連絡し、壁の材質や色など、依頼どおりになっているかをチェックしましょう。
また、現在どこの工事をおこなっているかを確認することによって工事の進捗状況も知れるので、予定どおりに施行が完了するかも把握できます。
瑕疵保険の補償内容
もしも施工不良が発覚した場合は、なるべく早く工事をした会社に連絡するようにしましょう。
瑕疵保険といって、何かあったときには補償をするという契約がされているはずです。
契約不適合責任と名前を変えている場合もありますが、内容も少し違います。
補償内容としては契約解除や損害賠償のほかにも、追完請求や減額請求もできるようになっています。
補修の補償や、直すことができないなら減額を要求することができる、というものです。
引き渡しから10年までとされていますが、あまり時間が経ってから不備を訴えても生活による老朽化を疑われる可能性があるため、不備が発覚次第ただちに連絡するのが良いでしょう。
住宅診断士に依頼
目に見えない部分の施工不良がある場合ももちろんあります。
目に見えない不備は素人では判断がつかないので、住宅診断士に依頼をしておくのも手段のひとつです。
住宅診断士は修繕の必要がある部分のチェックだけでなく、施工不良なども把握できるので、工事後に依頼することによって問題のある部分がないかを教えてもらえます。
何もなければそのまま安心して生活することができますし、なにかあったとしたらすぐに工事会社に連絡すれば対処してもらえるので、不安な場合は住宅診断も受けてみましょう。
まとめ
マンションのリノベーションをおこなう際には、さまざまなトラブルが発生してしまいがちです。
しかし、どういった部分に問題が起きやすいかなどを把握しておけばトラブルを避けられるので、事前に把握しておきましょう。
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