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タワーマンションの火災対策は大丈夫?もしもの時の被害と避難は

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タワーマンションの火災対策は大丈夫?もしもの時の被害と避難は

タワーマンションの火災対策は大丈夫?もしもの時の被害と避難は

景観がよく住み心地のいいタワーマンションですが、もしも火災が起きたらどうなってしまうのでしょうか。
高さのあるタワーマンションでは、火災への対策が信頼できるものでなければ、安心して暮らすことはできません。
ここではタワーマンションを守る消防法についてと、火災が起きてしまった場合の被害と対策、万が一のときの行動までご説明します。

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タワーマンションの火災対策と消防法

タワーマンションの火災対策と消防法

タワーマンションの防火は、しっかりと消防法により守られています。
消防法で定められているタワーマンションの防火については主に3点あります。

●スプリンクラー設置義務(11階以上)
●屋内消火栓の設置(床面積により)
●自動火災報知設備の設置(11階以上)

スプリンクラー設置義務(11階以上)

11階以上の高い建物では消防車両のはしごが届かず、消火作業が難しくなるため、スプリンクラーの設置が義務となっています。
スプリンクラーが使えることで初期消火が可能になり、防火につながります。
ただし、廊下が屋外に面しており、玄関とベランダなど2方向以上の避難経路がある、延焼しない作りになっているなど、火災の危険性が低い場合はスプリンクラーの設置義務は免除されます。

屋内消火栓の設置(床面積の大きさによる)

4階以上の床面積の大きさが150㎡のとき、屋内消火栓の設置が義務付けられています。
屋内消火栓とは消防隊がくるまでの初期消火を目的とした設備で、1人でも扱えるようになっています。

自動火災報知設備の設置(11階以上)

自動火災報知設備とは、感知機によって火災による煙や熱をすばやく感知し、建物内にいる人に火災を知らせる装置です。
これにより、火災が起きたのに気づかない事態が避けられます。
スプリンクラーをはじめとするいくつもの防火設備によって、タワーマンションの防火と、延焼への対策がされています。
さらに、消防法の他にも、建築基準法でも建物の高さによって非常用エレベーターの設置が義務付けられています。

タワーマンションで火災対策していても被害は出る?

タワーマンションで火災対策していても被害は出る?

さまざまな対策をしていても、タワーマンションで火災が起きないというわけではありません。
万が一、タワーマンションで火災が起きてしまったときはどのような被害が想定されるのでしょうか。

ロンドン24階建マンションでの火災

2017年にイギリスのロンドンで24階の高層マンション全体が炎に包まれ、大きな被害を出した火災が発生しましたが、日本で同じことが起きる可能性は低いです。
ロンドンで火災が起きてしまったマンションでは、外壁に燃えやすい断熱材が使われていたことが指摘されており、外側が燃えていたために消防隊が水をかけてもなかなか消火できなかったようです。
さらに、そのマンションでは部屋に火がまわっていないなら自室に待機、という対策がとられていたため、結果的に被害が広がってしまったという側面もあります。

日本のタワーマンションでも同じことが起きる?

対して日本のマンションでは、内断熱工法と呼ばれる工法が採用されており、コンクリートの内側に断熱材が使われています。
そのため、ロンドンのマンションのように外側から燃えてしまうことはまずありません。
また、先ほどお伝えした通り、日本では消防法でスプリンクラーなどの初期消火設備がしっかりと設置されていて、法律でもタワーマンションでの防火に力を入れています。
さらに、日本のタワーマンションでは、炎が広がるきっかけになりやすいカーテンやじゅうたんも防炎性能のあるものを使うことが義務付けられています。
タワーマンション全体でも、各部屋内でも厳重な火災対策がされています。

タワーマンション火災の被害想定

このように日本ではタワーマンションの防火についてはしっかりと対策されているので、大規模な火災が起きることはほとんどないでしょう。
消防法や建築基準法では先ほどご紹介した以外にも、防火区画などさまざまな対策がされています。
実際に総務省消防庁による調査でも、タワーマンションにおける火災1件につき平均3~4㎡の燃損面積という結果になっています。
日本のタワーマンションではたとえ火災が起きてしまったとしても、小規模の被害で食い止められるでしょう。

タワーマンションで対策していても火災…どう避難する?

タワーマンションで対策していても火災…どう避難する?

どれほど火災に気をつけていたとしても、不注意や事故で火事は起きてしまいます。
もしもタワーマンションで火災が起きてしまった場合、消防への通報はもちろんですが、次のような点を意識して行動してください。

●可能なら自分で消火する
●ドアや窓を閉めて避難する
●基本的には階段で避難する
●避難はしご、避難ハッチを使う


順番にご説明します。

可能なら自分で消火する

タワーマンションには初期消火が可能な設備が設置されています。
屋内消火栓などを使い、火元がそれほど大きくなければマンション住民で消火を試みてください。
火が大きくなってしまい、危険があると判断した場合は決して無理せず、気をつけて避難しましょう。

ドアや窓を閉めて避難する

火災が発生した場合、火は酸素を取り込んで大きくなります。
ドアや窓を閉めて空気の流れを遮断することにより、延焼対策になります。

基本的には階段で避難する

火災が起きた場合、基本的にエレベーターは使えませんので、避難の際には階段を使う必要があります。
最近のタワーマンションの中には、高齢者対象に火災など非常の際にもエレベーターの利用を認めているところもありますが、まだそれほど多くはありません。

避難はしご・避難ハッチをつかう

タワーマンションによっては避難はしごや避難ハッチが設置されているところもあります。
玄関からの避難が難しい場合は避難はしごや避難ハッチを使って脱出するようにしましょう。
万が一の場合にもこのように落ち着いて行動するためには、事前の準備が重要です。
以下のことを日頃から意識しておきましょう。

●日常的な避難訓練を行う
●消火器具の場所や使い方を確認しておく
●避難経路の確認しておく

日常的な避難訓練を行う

タワーマンションごとに年1回程度、合同で避難訓練をおこなっているところが多いようです。
非常事態に落ち着いて行動するための大事なことですので、積極的に参加するようにしましょう。

消火器具の場所や使い方を確認しておく

タワーマンションに備え付けられている消火器具の場所や、実践的な使い方はしっかりと確認しておきましょう。
避難訓練で消火器具の使い方もあわせて確認できるとなお良いですね。

避難経路の確認をしておく

自室から外に出るにはどんな経路を通っていけばいいか、実際に歩いて確認しましょう。
また、避難ハッチや避難はしご使うかもしれませんので、その周囲に避難の妨げとなるものが置いていないかもあわせて注意しておきます。
このように、もしタワーマンション内で火災が起きた時にも落ち着いて対処できるように、事前の対策をしておくことも大切です。

まとめ

もしタワーマンションで火災が発生したら大変なことになるのでは、と不安に思う人は多いでしょう。
しかし実際にはタワーマンションには消防法などによりしっかりと防火の規定が定められており、大規模な火災が起きる心配はありません。
万が一火災が起きた時に被害を最小限に食い止めるためにも、個人でできる範囲の対策もしておくとなお安心です。

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