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い草のにおいと独特の落ち着いた雰囲気が魅力の和室ですが、ライフスタイルが変化して使い道に困っている人も少なくないようです。
そうであるなら洋室にリノベーションしてみませんか?
今回は和室を洋室にする際に知っておきたい構造の違いとメリット、そして費用の目安を紹介します。
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弊社へのお問い合わせはこちら中古マンションの和室を洋室にリノベーションするにはまず構造の違いを知ろう
まずは、中古マンションの和室を洋室にリノベーションする際に知っておきたい構造の違いを押さえておきましょう。
床の構造
洋室と和室では、床の下地の間隔に違いがあります。
和室でも洋室でも、畳や床の下に根太(ねだ)と呼ばれる横木が一定間隔で置かれ、下から支えています。
畳は1枚が大きく、厚みもあって比較的強度があるため、根太は455mm間隔で設けられているのが一般的です。
対して洋室ではフローリング材の強度にあわせ、和室よりもやや狭く、303mm間隔で根太が敷かれています。
そのため中古マンションの和室を洋室にリノベーションするときには、根太を増やす工事が必要です。
畳とフローリングの厚さ
畳とフローリングでは、それ自体の厚さも随分違います。
一般的な畳の厚さは約40~50mm、フローリング材は12mm程度です。
そのため和室の畳を撤去してそのままフローリングを貼ってしまうと、出入り口やほかの部屋、廊下と段差ができてしまいます。
ほかの部屋と比べて敷居が一段上がっているケースでは、敷居を撤去して床下の構造自体を少し下げる必要があります。
反対に今の時点で畳と床の高さが同じ造りとなっているなら、床下を少し高くしてやらないと、フローリングを貼ったときにほかの部屋より低くなってしまうのです。
和室の床下をやり直すときには、あわせて断熱材を設置しておくと、フローリングの冷やっとした感じを軽減できるでしょう。
壁の構造
一般的に和室は柱が見える真壁(しんかべ)と呼ばれる構造になっているのに対し、洋室は柱を隠す大壁(おおかべ)構造になっている点も異なります。
和室から洋室に変えるのにあわせて真壁を大壁に変更する場合には、柱と柱の間に胴縁(どうぶち)と呼ばれる枠を組み、その上に石膏ボードを貼って柱を隠します。
洋室にするときに大壁にせずそのまま柱が見えるデザインにすることで、木のナチュラルな雰囲気を残すことも可能です。
中古マンションの和室を洋室にリノベーションするメリット
中古マンションの和室を洋室にリノベーションすると、以下のようなメリットが得られます。
メンテナンスが楽になる
中古マンションの和室を洋室にリノベーションすると、メンテナンスが楽になることが最初のメリットです。
和室は独特の建具が多くあり、定期的なメンテナンスが必要になります。
たとえば畳は新調してから2~3年で畳表を裏返し、さらに5~6年すれば表替えが必要です。
和室の入り口にふすまや障子が立てられている場合、汚れが目立ってきたり穴が空いてしまったりすれば貼り換えなければなりません。
とくに子どもやペットがいるご家庭では、和室の建具は劣化が激しくストレスに感じる方も多いのではないでしょうか。
洋室に変えてしまえば、そういった建具のメンテナンスの手間がなくなります。
掃除が楽になる
中古マンションの和室を洋室にリノベーションすると、掃除が楽になることもメリットです。
畳は古くなるとすり切れてきて、細かない草のクズが出やすくなってしまいます。
走り回るような小さな子どもがいたりペットを飼っていたりすると、畳表は傷みやすいため、毎日掃除をしてもクズが出てしまうこともあるでしょう。
また畳は畳同士の間やい草の隙間にゴミが入り込みやすい点も、フローリングにはないデメリットです。
とくに粉状のものや液体をこぼしてしまうと、畳の目に入り込んだり吸い込んでしまったりして完全に除去するのが難しくなります。
場合によってはダニやカビがわく原因になってしまいますが、フローリングならさっとひと拭きできれいにできるので安心です。
好きな家具を置ける
中古マンションの和室を洋室にすると、好きな家具を置いてインテリアを楽しめることもポイントです。
和室には和室の良さがありますが、家全体トータルで見たときに、統一感を出すのが難しくなります。
しかし洋室にしてしまえば、好みの家具を置いてコーディネートを楽しめます。
畳だと重い家具を置くと凹んでしまいますが、フローリングにしてしまえばその心配も不要です。
あわせてバリアフリー対応にできる
中古マンションの洋室を和室にすると、バリアフリーに対応できることもメリットです。
一般的な和室は廊下と敷居に段差があり、高齢者がつまずきやすいことが問題です。
また段差がないタイプの和室でも、車イスで乗り入れると畳が傷んでしまいます。
洋室にするのにあわせて段差をなくし、床をフローリングにしてしまうと、車イスを使うようになっても問題ありません。
押し入れスペースを有効活用できる
和室を洋室にすることで、押し入れスペースを有効活用できるようになります。
押し入れは、高さ180~230cm、幅165~180cm、奥行きが45~60cmあるのが一般的です。
相当の広さがありますが、使いこなせていない人も多いのではないでしょうか。
それは押し入れには上下を仕切る中段が設けられていて、高さのあるものを収納できないことが原因のひとつです。
洋室にリノベーションすれば、押し入れを撤去してそのスペースをそのまま部屋の一部にしたり、広さを活かしてウォークインクロゼットにしたりすることが可能です。
眠っていたスペースを有効利用できるようになることも、和室を洋室にするメリットです。
中古マンションの和室を洋室にリノベーションする費用の目安
それでは実際に中古マンションの和室を洋室にリノベーションする際の、費用の目安を紹介します。
畳をフローリングに変更する費用
中古マンションの和室の畳を撤去してフローリングに変更するだけであれば、10万~30万円程度が目安です。
フローリングへの変更は、下地工事がどの範囲まで及ぶかにより費用が大きく異なります。
また使用するフローリング材を、複合材にするのか無垢材にするのかなど、なにを選ぶのかによっても費用は大きく上下します。
和室の床や壁・天井もあわせてリノベーションする費用
中古マンションの和室の床や壁、天井まであわせてリノベーションする場合には、全体で16万~30万円程度は見込む必要があります。
床のみよりも費用は高くなりますが、あわせて工事をしたほうが、床だけ先に貼り換えて、壁と天井は別の機会にするよりは安くつくのが一般的です。
和室全体を間取りも含めてリノベーションする費用
中古マンションの和室の床や壁、天井だけでなく、収納部分やドアなどの建具、壁を真壁から大壁にする、リビングとつなげて一室にするといった大がかりなリノベーションでは、75万~100万円程度かかることもあります。
リノベーションの内容や、現在の部屋の劣化状況、新しく使う床材や壁材の種類によって費用は変わってくるので、リフォーム会社とよく相談するようにしましょう。
まとめ
中古マンションの和室を洋室にリノベーションすると、メンテナンスや掃除の手間を軽減し、バリアフリーにも対応できるようになります。
和室をうまく活用できていないようであれば、リノベーションを検討するのがおすすめです。
費用に関しては、リノベーションする範囲や使用する建材の種類によって大きく異なるため、リフォーム会社と事前によく相談するのがおすすめです。
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