「これからはIoTの時代」といった話題をテレビや新聞で目にする機会が増えましたが、今ひとつ実感がわかないという方も少なくないでしょう。
実際のところIoTは知らず知らずのうちに私たちの暮らしのなかに浸透しており、最近では住宅の分野でも、IoTマンションが登場しています。
そこで今回は、IoTそしてIoTマンションとはなにかについて紹介すると同時に、IoTマンションの最新設備やメリットについて考察します。
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この章では、まずIoTとは何かについてふれたうえで、IoTがいかにマンションに活用されているか、今後どんな進化が遂げていくのかといった疑問をときあかします。
IoTマンションとは1そもそもIoTって何?
そもそもIoTとは「Internet of Things」の略で、「すべてのモノがインターネットにつながる」をコンセプトとした考え方です。
「すべてのモノ」とはパソコンやスマートフォンだけでなく、テレビ・エアコン・洗濯機・自転車・自動車・バイクなどさまざまなモノが含まれます。
たとえば最近急増しているオンラインフード配送サービスでは、GPSを使って最寄りの宅配自転車に配送を依頼しますが、これもIoTの一環です。
そのほか自動運転の世界では、システムがアクセルやブレーキまたはハンドル操作の両方を部分的に行うレベル2でしたが、2021年3月には決められた条件下で全自動運転になるレベル3の実車モデルが登場し、位置情報を利用するIoTの領域に入りました。
そこまで革新的でなくても、外出していてもスマホで番組録画予約ができるスマートシステムも、IoTを利用したサービスの1つです。
IoT普及の背景にはさまざまな要因が考えられますが、なかでもセンサー価格の劇的低下(約1/5)や低消費電力化が大きく寄与したとされています。
IoTマンションとは2 IoTはマンションにも活用されている
もちろん一般的なマンションでもキーやエアコンといった個別の機能にIoTを利用するようになってきましたが、IoTマンションとはさらに広いビジョンを包括した考え方です。
現状では進化途上ですが、IoTマンションのめざすゴールは、各家庭のセンサー情報を有機的に連携させコミュニティーとしての機能を飛躍的に高めることにあるのです。
IoTマンションとは3 IoTマンションに必要な通信機能
今のIoTマンションで主に使われているスマートリモコン機能などは、4Gとよばれるスマートフォンで使っている電波を利用しています。
この先に普及がすすむとされる5Gは、4Gとくらべて通信速度が20倍・同時接続数は10倍・遅延速度は10分の1と通信能力は飛躍的に進化します。
5Gを活用すれば、たとえば現在は実地がマストのガス点検の無人化・スマート化、給湯設備や配管老朽化の自動検知とトラブル防止といったサービスの実現も視野に入ります。
IoTマンションとは4 IoTマンションの効用
IoTマンションはそこで暮らす入居者の利便性を向上させ安心安全を保障するだけでなく、賃貸オーナーや管理会社の生産性を飛躍的に高めてくれます。
IoTシステムの導入は低価格化が進んでおり、オーナーやデベロッパーとしては低い導入コストで入居者の利便性を高め、結果的に空室・売れ残りの低減にもつながります。
IoTマンションにおける設備について
この章では、IoTマンションで導入されている注目の設備について、スマートロックや室温コントロール機能などを中心に紹介します。
IoTマンションにおける設備1 スマートロック
スマートフォンを使って自動的に施錠・解錠するセキュリティシステムで、なかにはスマートフォンを操作しなくても電波を検知して自動的に作動するタイプもあります。
アプリを介して家政婦さんや訪ねてくる母親などに時限的な解錠機能を送ることでコピーキーを作る手間も省けますし、さらに施錠わすれ防止機能つきも登場しています。
現状ではスマートロックが使えなくなったときのバックアップとして物理的キーが必要ですが、今後なくすことができれば盗犯防止機能が飛躍的に高まります。
最近のIoTマンションのスマートロックでは、センサーを利用して、留守中における解錠履歴をスマホでチェックできるセキュリティ機能も登場しています。
IoTマンションにおける設備2 室温コントロール
IoTマンションでスマートロックとともに普及がすすんでいるのが室温コントロールで、外出中にスマートフォンの操作によりエアコンを操作できます。
室内センサーを利用して誰も室内にいなかったらエアコンスイッチをオフにしたり、スマホのGPS機能を利用して家に近づいたら室温を調整しておくタイプも登場しています。
IoTマンションにおける設備3 照明コントロール
IoTマンションにおける設備としては照明コントロールもポピュラーで、スマホにより外からの操作もできますし、人感センサーとAIにより照度を自動調整してくれます。
IoTマンションにおける設備4 警備ロボット
スマートロックや室温コントロールと違ってIoTマンションでの普及はまだこれからですが、注目を集めているのが警備ロボです。
共働き世帯が増えたこともあってマンションの盗犯リスクはむかしより高くなっていますが、だからといって警備員をおくのは人件費がかかります。
IoTを活用した警備ロボットは、レーザー測距装置・ミリ波通信・赤外線感知などにより暗闇でも行動することができます。
しかし、現状はまだ人間の補助までしか運用することができません。
IoTマンションのメリットと不満な点について
この章では、IoTマンションがもたらしてくれるメリットと不満な点について、時間管理の効率化やサイバー犯罪の危険性などの視点から考察します
IoTマンションのメリット1時間管理の効率化
IoTマンションなら、給湯機を外出先から操作することにより、帰宅時にすぐ入浴することも可能になり、効率的な時間の使い方を実現してくれます。
IoTマンションのメリット2安全安心の向上
IoTマンションは、見守り機能によりお年寄りや子供の事故を未然に防止したり、家電・給湯・配管などの不調を事前に察知したりと安全安心を高めてくれます。
IoTマンションの不満な点1サイバー犯罪
IoTマンションの中核機能であるサーバーやスマートフォン・パソコンなどのセキュリティは比較的しっかりしており、ハッカーでも侵入は容易でありません。
一方で家電や給湯設備に設置されているセンサーや通信デバイスは安価なだけにセキュリティーは脆弱で、簡単に侵入できてしまいます。
マンションで今後ますますIoTの活用がすすみセンサー・通信デバイスの数が飛躍的に増えていく中で、悪意のある者に脆弱性を突かれると致命的なダメージを受けかねません。
IoTマンションの不満な点2機能マヒ
空調・施錠・照明・見守りさらには設備のメンテナンスと、IoTマンションが進化を遂げるなかで、わたしたちの生活もますます便利になっていきます。
一方でIoTマンションの通信機能がなんらかの不調で動かなくなったり、通信デバイスでエラーが生じたりしたら、生活そのものが機能マヒに陥りかねないのです。
まとめ
もしこれからマンションの賃貸や購入を考えているなら、IoTのメリットなどをしっかりとらえたうえで、どんな設備が設置されているかをチェックしましょう。
もしあなたが賃貸ビジネスを展開しているのなら、付加価値向上による集客力アップと管理生産性を高めるためにも、IoTマンションの動向を積極的につかんでおきましょう。
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