かつてブームを起こしたコンパクトマンションが最近再び人気を集めており、それだけでなく以前と違ってターゲット層も広がっています。
この記事では、そもそもの定義や人気の背景、かねそなえた魅力や購入すべきターゲット層までコンパクトマンションの全体像をお伝えします。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちらコンパクトマンションとは
この章では、そもそもコンパクトマンションとは何かから入り、再ブームの背景を税制・世帯動向さらにはマンション市場トレンドの面から検証します。
コンパクトマンションの定義
コンパクトマンションに関して公式な定義はありませんが、一般的に専有面積30㎡から50㎡、間取り1LDKから2LDKの物件とされています。
コンパクトマンションは2000年に入ってから徐々に供給戸数が増え、2010年前後にブームを巻きおこしたあとは下火になっていましたが、最近また人気に火がついています。
コンパクトマンションブームの理由1 世帯動向の変化
1990年代ごろまでボリュームゾーンだった世帯といえば、夫婦2人と子ども2人の「標準世帯」のことを意味しましたが、今やトップの座にいるのは1人暮らし世帯です。
晩婚化の加速や結婚しない風潮が単独世帯の増加に拍車にかけているようで、さらには子どもを作らないまたは子どもが独立した「夫婦2人世帯」も確実に増えています。
床面積70㎡・間取り3LDKの標準タイプマンションはそもそも標準世帯をターゲットとしており、世帯人員が少ない家庭にはあまりマッチしないのです。
コンパクトマンションブームの理由2 マンション選びのトレンド
夫婦2人世帯は共働きの増加とともにアクセス重視の傾向にあり、増加著しい1人暮らし世帯とともにコンパクトマンションブームを支えています。
コンパクトマンションブームの理由3 税制
今まで住宅ローン控除の適用を受けることができるのは専有面積50㎡が下限でしたが、税制に伴い40㎡に引き下げられコンパクトマンションの一部も適用可能となりました。
コンパクトマンションの魅力
この章では、コンパクトマンションの魅力について、アクセスの良さ・資産価値の高ささらには流動性の高さといった視点から解説します。
コンパクトマンションの魅力1 利便性の高い場所を選べる
マンションは、駅まで徒歩5分以内などアクセスがよいエリアほど㎡単価は上がりやすく、かつ近年「駅近」のニーズは高まっています。
とくに主要路線が乗り入れるターミナル駅や山手線・銀座線など都心にアクセスしやすい駅に関しては、㎡あたり単価の上昇がより顕著です。
一方でマンションの購入価格は㎡あたり単価×専有床面積で決まるので、購入予算が決まっている中で広さを確保しようとすれば、㎡あたり単価は抑えざるをえません。
そこで注目されるのがコンパクトタイプのマンションです。
専有床面積が小さい分、同じ購入予算なら㎡あたり単価を引き上げることができるのです。
たとえば予算2500万円で標準タイプとよばれる専有面積70㎡・3LDKのマンションを購入する場合、㎡あたり単価は2500万円÷70㎡=35.7万円となります。
中古マンションの標準的な㎡あたり単価相場は、木川東で51.8万円、宮原では38.8万円・西中島で38.7万円ですからいずれも手が届きません。
一方でコンタクトタイプのマンション(40㎡)を選んだ場合、購入予算2500万円÷40㎡=㎡あたり単価62.5万円までの物件を選ぶことができるのは大きな魅力です。
㎡あたり単価62.5万円までなら、先ほど挙げたエリアももちろん、他のエリアも射程圏内に入ってきます。
アクセスのよいコンパクトマンションを購入すれば、郊外マンションのように通勤に時間を食われることもなく、買い物にも便利と快適な生活を送れます。
コンパクトマンションの魅力2 住環境のよい住まいをえらべる
南むきなど人気の方角や、階数が高い物件も㎡当たり単価も上がりがちですが、コンパクトマンションなら、妥協せずに方角や階数も選びやすくなります。
コンパクトマンションの魅力3 資産価値が高く値落ちしにくい
利便性の良さなどから㎡当たり単価が高いマンションは資産価値も高く、中古マンション市場でも大きく値段が落ちにくいのも魅力の1つです。
専有面積が手狭な代わりに、コンパクトマンションは宅配ロッカー・セキュリティさらにはフロントの配置など良好な居住環境を充実させています。
コンパクトマンションは、専有床面積が小さいこともあって利便性が良く、㎡当たりの単価が高い物件が多く、一般的に資産価値・流動性のいずれもが高いとされています。
アクセスが悪く資産価値の低いマンションを購入した場合、住み替えのときに高い値段で売れず、住み替えの資金が充分確保できないリスクを抱えがちです。
一般的に資産価値が高いとされるコンパクトマンションは、中古マンションマーケットでも希望に近い価格で売却できる可能性が高いのが魅力の1つです。
コンパクトマンションの魅力4 流動性が高く売りやすい
㎡当たり単価が高いマンションは一般的に稀少物件として流動性も高く、中古マンションとして売りに出せば早い時期に買い手がつきやすいのも大きな魅力です。
一方で利便性の低いマンションの場合は安い価格で売れるならまだよいですが、景気動向でマーケットが悪いときなど、流動性の低さから売るに売れない事態を招きかねません。
一般的に流動性が高いとされるコンパクトマンションは、売却時に値切りを迫られたり、下手をすると売れ残るリスクを避けられます。
独身のときにコンパクトマンションを購入、結婚して子どもができたら手放して住み替える、といった人生設計が組みやすいのも資産価値・流動性が高いからこそです。
コンパクトマンションの魅力5 賃貸でも有利
賃貸市場で入居者がもっとも重視するのが駅へのアクセスであり、徒歩10分以上かかるような賃貸マンションは他の条件が良好でも、入居率が極端に下がるとされています。
コンパクトマンションの多くは、駅へのアクセスが良いエリアに立地しており、賃貸にだすときに家賃を下げなくても入居者が見つかりやすいのが魅力です。
コンパクトマンションをおすすめする人
住まいに対する価値観は人それぞれであり、たとえ通勤に不便でも広々とした空間で過ごす快適さをもっとも重視するタイプの人もいるでしょう。
この章では、コンパクトマンションをおすすめする人について、資産価値・利便性・セキュリティなど住まい選びに対しなにを重視するかといった視点から解説します。
コンパクトマンションをおすすめする人1 資産価値を重視する価値観の人
物件購入にあたり、売却時の価格や流動性、さらには賃貸時における優位性などの資産価値を重視するタイプの人方におすすめといえます。
コンパクトマンションをおすすめする人2 利便性を重視する価値観の人
日々の暮らしにおいては、住まいが多少手狭でも、通勤時間の短さや駅までの近さ、さらには買い物のしやすさなどの利便性を優先する人にも検討いただきたいタイプのマンションです。
コンパクトマンションをおすすめする人3 便利なサービス機能重視の人
1人暮らしで荷物を宅配ロッカーに入れてほしい、女性1人だから安全面が気がかりといった人にも、サービスが充実しているコンパクトマンションはおすすめですよ。
コンパクトマンションをおすすめする人4 世帯構成
1人暮らしや夫婦2人の共働き世帯はもちろんのこと、子どもがいても子ども部屋の必要のない年齢のご家庭、さらにはシニアご夫婦にも、適しているマンションタイプだと言えます。
まとめ
もしこの記事を一通り読んで、「自分にはコンパクトマンションが合っているかもしれない」と感じたなら、ぜひ一度購入を検討してみませんか。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら